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この作品に収められた音の数々は「言葉」であり、ひとりの演劇役者の語りと、あるピアニストの相づちと、あるドラマーの深まる鼓動である。

三者それぞれの育った環境の違いはあれど、それぞれは自分の「言葉」で、会話をぶつけた結果なのである。

録音は2006年の晩春から夏にかけて行われた。まずは劇団「夢現舍」の役者として活躍する益田 喜晴による朗読を収録。彼の持つ語りのリズム、音程が既に我々の言う「音楽」というものの形態にかなり近かったわけだが、いかにこれをわかりやすい形で一般的に言う「音楽」という形に近づけるのかが、次なるピアノの収録の課題となった。

ピアノという楽器は十二平均律という、ヨーロッパが生んだ多くの妥協とあきらめ、ギブス的ーーーな音律で調律されている楽器である。近代音楽の発展とその末路は、いかにこの束縛性を持つ音律からより自由な唄へと導くか…を様々な音楽家が試みて来た歴史そのものである。



 

PROFILE

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森 篤史

昭和音楽大学作曲学科卒業、ならびに同大学院器楽専攻修了。大学卒業時に優等賞受賞。
作曲を秋田和久、ピアノを奥村晃博に師事。
 
1987年、全日本ピアノ指導者協会PTNAピアノコンペティションA1級銀賞受賞。
1993年、ヤマハJOC(ジュニア・オリジナル・コンサート)の海外公演でポーランドのワルシャワ・フィルと自作ピアノ・コンチェルトを共演。
2002年、「学生オーケストラの祭典」のFanfareを作曲。
 
在学中より声楽のピアノ伴奏者として、またクラシックのみならずポピュラー音楽の分野においてもサポートキーボーディストとして活動。
即興演奏による朗読やダンスとの共演も行っている。
 
昭和音楽大学非常勤講師。

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佐藤 まさたか

12歳よりドラムをはじめる。高校時代に甲斐裕三郎氏に師事。上京後すぐ外山明氏のローディーを始める。以降様々なアーティストのライブ、レコーディング等に参加するようになる。
 
08年、楽曲の制作に集中させるため拠点を九州の熊本に移す。同時に、DOTs SOUNDも始動させる。